【高川山】FGK12 NO.11 縦走初体験!

3ヵ月ぶりの山行。
天気の良い休日もあったのだが、なんとなく外に出るのが億劫で家でダラダラと過ごしていた。
そう言えば、山登りを再開してそろそろ3年。僕の「趣味3年で飽きる説」は本物らしい。
ラーメン食べ歩き、バイク、キャンプ、登山…どれも始めて3年経つ頃に熱が冷め出した。そして熱の冷め方を上回る速度で体力が衰えていくものだから、かなり気合いを入れないと外に出れなくなってしまう。「老い」って恐ろしい。
次はどんな趣味を始めるんだろう?ジョギング?サイクリング?温泉巡り?
いやいや、まだまだ登山は続けたいし。
ということで、3週間遅れのレポ。
天気予報、見晴らし予報とも良好だったので、秀麗富嶽十二景から未踏の高川山をチョイスした。高川山なら鈍り腐った足でも登れるだろう。
予定通りの時刻に出発。今日は電車を使うのでいつもより余計に時間が気になる。早朝は30分間隔の運行なのだ。
下道だけで大月駅近くのいつものコインパーキングに到着。狙いの列車に乗れそうだ。
車の中でパンを齧って身支度をし、いざ出発。外はまだ暗い。
大月駅へと歩きながらマスクを忘れたことに気が付いた。ちょうど新型肺炎患者が日本でも出始めた頃だったので、電車の中はマスクをしないと危険だろうと思っていたのだが…

平日の朝6時過ぎ。駅には数えるほどの人しかいなかった。大月駅始発の電車がやってきた。自分でボタンを押してドアを開け乗り込み、座席に腰を下ろす。同じ車両の乗客は他に一人だけ。マスク無しでも乗り切れそうだ。発車まであと数分。開けっ放しのドアから冷気が入ってくるので寒い。自分でドアを閉めなければならなかったことに気付き、慌てる様子を見せないように、まるで誰かマナーのなってない奴が締め忘れたドアをしぶしぶ締めてやってるかのような雰囲気を醸し出しながらドアを閉めた。
一駅で下車。他に下車したハイカーはいなかった。
今日のコースはスタートが初狩駅、ゴールが大月駅の縦走コースだ。
いつもはスタートもゴールも車を停めた駐車場なので、どうしてもピストンか周回コースになる。今回のようなパーク&ライド方式を使えば縦走もできるわけで、コース設定の幅が広がる。大月周辺と奥多摩あたりなら使えそうな手だ。
初狩駅から20分程歩いたところで高川山の登山口に到着。2~3台分の駐車スペースがあるので、ここからのピストンも可能。
男坂と女坂の分岐。コースタイムが10分早い男坂を選択。見た目の通り、かなりの急登だ。
いつものように録音した「やさしい夜遊び」を聴きながら急登を登っていると、生歌コーナーでクラプトンのWonderful Tonightの演奏が始まった。ついつい一緒に歌ってしまう。早朝7時台の山の中、誰に聞かれるわけでもない。桑田氏と張り合うようにクラプトンになりきり、口ずさむというよりはしっかりとフルコーラス歌唱した。男坂には不釣り合いな女々しい歌だが、息切れしながら歌うぐらいがかえっていい塩梅だった。

一度別れた男坂と女坂が再び出会うこの場所から、朝日に輝く富士山が見えた。演歌の詞みたいだな。

高川山てっぺんに到着


山頂は無人だったが、富士山には雲がかかり始めていた。これでは「秀麗」の認定はできないな。秀麗富嶽十二景のコンプリートはなかなか難しそうだ。

遠くに南アルプスも見えた。あっちは雲がないんだけどな。
富士山が見えているうちに360°写真を撮ってしまおうと思ったとき、不意に男性ソロハイカーが現れた。自分が来てから5分も経っていなかった。ゲッ!

「おはようございます」と挨拶すると、彼はちょっと気まずそうな様子で挨拶を返してきた。「僕はあなたの歌なんて聞いてませんよ。もし聞いたとしても別に何とも思っていませんから」と言いたかったのに違いない。まさか30分もあとの電車の人に追い付かれるなんて思ってもいなかったので、完全に油断していた。こちらの方が何倍も気まずいのだが「あなたに歌を聞かれてしまったかな?恥ずかしいな、なんて微塵も思っていませんから」という体でその後の山頂での時間を過ごした。
彼に「写真撮ってもらえますか?」と頼まれたので、彼のiPhoneで富士山を眺める彼を背後から撮影した。iPhoneを返すと、写真を確認した彼が「あっ、縦でお願いします」と言うのでもう1枚撮り直した。帰宅後にヤマレコを見たら彼の山行記録が公開されていたのだが、そこに僕が撮影した写真はアップされていなかった。まあいいさ

そんなこんなしていたら、富士山にかかる雲がだいぶ増えてきた。360°写真はできれば人がいない状態で撮影したかったので、しばらく山頂で粘って雲と彼が去るのを待つことに決めた。
ところがそこに今度は女性ソロハイカーが現れ、山頂は束の間(昔の)ドリカム状態になった。
美和氏に向かって「おはようございます」と挨拶だけした。山では挨拶以外、女性には絶対にこちらから話しかけないと決めている。美和氏が「おはようございます。雲がかかっちゃいましたね」と言うので「そうですね」と返し、そこで会話は終わった。
カップ麺でも食べて時間をつぶそう。山頂の端っこで富士山の方を向いて岩の上に腰かけ、食事の準備を始めた。
西川君は山頂を去って行った。
美和氏は僕の前方(つまり僕と富士山の間)5mほどのところに腰かけ、上下ダウンを着こみパンか何かの食事を始めた。長期戦の構えだ。
その後30~40分ほど中村(僕)と美和氏は会話もないまま富士山にかかる雲を眺め続けた。
先に見切りをつけたのは美和氏だった。最後に「今日はもうだめみたいですね~」と言いながら下りて行った。
一人になった中村は富士山の見えない360°写真を撮影し、下山の準備を始めた。
高川山 山頂 2020年2月4日 富士山は雲の中に…_| ̄|○ #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA
富士山だけが見えてないんだよなぁ…_| ̄|○

天気予報では1日晴れと言っていたのだが…

大月と都留に挟まれた山地の尾根を2時間ほど下って、むすび山に到着。山頂と言うよりは丘の上の公園といった感じだ。

もともとは戦時中の見張り台があった場所らしい。

大月市街を見下ろすベンチに腰掛け、おむすびをいただいた。
むすび山から10分も下ると民家のある舗装道路に出た。さらに20分歩いて車を停めてあるコインパーキングに到着。
ドリカムが出てきたあたりから迷走した感はあるが、初めての縦走、ブラブラブラと無事ゴール。たまには電車を使うのもいいかな。