大山に初アタック!
なぜ、オレの休みだけ雨が降る?土日はあんなに天気が良かったのに・・・
キャンプは2日晴天が続かないと行けない(というか行かない)が、登山は1日晴れてくれれば出動可能。
ということで、晴天の休み2日目は大山(神奈川県民は普通に「おおやま」と読む)に初挑戦してきた。
前回の山歩きは奥多摩のつづら岩。全行程5.27km、累積上り631m、累積下り610mという山行であったが、下り途中で完全に脚が逝ってしまい最後は半泣きで下山するというみじめで過酷な経験をした。
大山は神奈川県民にとってはポピュラーで親しみのある山だが、調べてみるとかなり手ごわい。
全行程7.2km、累積上り974m、累積下り973mしかも、階段がめちゃめちゃ多い
頂上まで行けるだろうか?無事に帰ってこれるだろうか?まずは金時山の方がいいんじゃない?
・・・不安しかなかった。
出発前、シューズにヤマビルファイターを塗布。
7時15分頃出発。気温は18℃。天気予報によると本日の最高気温は26℃。もう10月下旬になるというのに夏日じゃないか。
駐車料金の安いバイクで行くつもりだったが、昨夜の雨でバイクも路面も濡れていたので車にした。
相模川を超えるのに渋滞出勤の時間帯なのに下り方向が混んでいるとは・・・。バイクにすればよかったな・・・
いつも遠くから眺めていた大山。まさかこの山に登る日が来るとは思わなんだ・・・
渋滞のせいで予定より30分ほど遅れて大山第2駐車場に到着。
駐車場のキャパ44台に対し朝8時過ぎの駐車車両は数台程度。紅葉が始まると平日でも混雑しそう。
1,000円札で料金を支払うと400円のお釣りではなく1,000円の領収書を渡された。事前に調べたネット記事には600円て書いてあったんだけどな・・・どうも、登山口から遠い第1駐車場は600円のようだが。ちなみにバイクなら第1でも第2でも200円。この差はデカイ!
第2駐車場の下、インフォメーションセンターのトイレ内部。ここのトイレは無料。
本日のコースはケーブル駅~男坂~下社~富士見台~山頂~見晴台~下社~女坂~ケーブル駅。
8時半過ぎ、登頂開始。まずは「こま参道」という名の土産物街を歩く。
というか、この時点で励まされるような人はここには来ないと思うんだが・・・
お願いだから雨はやめてください!
観光客にお金を落とさせるための参道という感じがして、イマイチ好きになれない。どうしても歩きながら警戒してしまう。
歩き出して10分ほどで汗が出るようになった。上半身は3枚着込んでる。ミレーのドライナミック+モンベルのジオラインLWハイネック長袖+安物の速乾性シャツ半袖。気温は20℃を超えているだろう。
真ん中のモンベルを脱ぎたかったが一つ問題があった。モンベルを脱ぐと一瞬ミレーのドライナミック1枚になる瞬間があるのだが・・・
↑こんな感じになるので、人に見られるとマズイ
参道わきの空き地に入り、人が来ないことを確認し速攻でモンベルを脱いだ。セーフ。
8:50 ケーブル駅着。
始発が9:00ということで、待合客が数人いた。
ケーブル駅のすぐ先で登山道は女坂(左)と男坂(右)に分かれる。阿夫利神社下社の手前で再び合流するのだが、距離が短い(傾斜がきつい)男坂なら30分、距離が長い(傾斜が緩い)女坂なら40分がコースタイム。両方歩いてみたかったので、急な下りがこわい自分は上りで男坂、下りで女坂を使うことにした。
いきなり信じられないような急傾斜の階段。
その後も信じられないような急傾斜の階段がずーっと続いた・・・
途中で脈が速くなってきて頭がフラフラしだし、今日はもうリタイアかと思った。休み休み歩くしかなかった。
今回からトレッキングポールを使おうと思って持ってきてはいたのだが、この時点ではまだ使っていなかった。もし使っていたら、もっと楽に登れていたかも知れない。
9:16 休憩所らしき広場があったので、予定外だがここで休憩することにした。
ザックを下ろしベンチに腰かけて水分補給。5分ほど休んで出発。
9:22 女坂との合流地点着。バテて休み休みだった割にはほぼコースタイムどおりだった。
女坂の方が楽しそうだ。
9:26 阿夫利神社下社下のトイレ。なかなかきれいな外観。
長野で慣れたやつだ。
中もきれい。
トイレの前の階段を上がると茶店が並んでいた。「冷たいお水どうぞ~」と声をかけられた。フラフラになるぐらい疲れていてもはっきりとわかるきれいなお姉さんだった(一番左のお店)。ここも下の参道と同じシステムなんだろうが、美人の前では無防備になる。言われるままお水をいただくと、よく冷えていてとても美味かった。大山の水だと言っていた。完全ノーガードの自分に何かを売りつけるわけでもなく、自分が大山は初めてだと言うと、この先の行程について色々と教えてくれた。山頂まではあと1時間半(えっそんなにあんの!)、ここが1丁目で山頂が28丁目(マンハッタンかっ!)、下りは見晴台を通ってもまたここに出てくるから(はい、帰りはここで何か買って帰ります!)・・・などなど。とにかく親切な方だった。そして、よくできたシステムだった。
9:33 下社に御参り。にしても、天気がよすぎる。
今後の登山の安全を祈願した。
雲の上の天空の神社。まさに神の領域。茶店での邪な気持ちから一転、とても神聖な気持ちになった。
9:38 茶店でもらった元気を糧に、拝殿の脇から山頂を目指す。
・・・と、真鶴シーサイドキャンプ場で見たトロッコが大山でも活躍していた。これで山頂付近まで物資を運んでいるらしい。
またしても急階段。ここからは新兵器のトレッキングポールを使うことにした。
(関連記事)【開梱レポ】DABADA トレッキングポール
9:57 8丁目の夫婦杉を通過。
石と同化したつもりのカエルに遭遇。
すごい景色が開けていた。
江ノ島が見えーてきたー
10:20 15丁目にあったのは天狗の鼻突き岩。
10:38 20丁目(1,062m)が富士見台。ここからの富士山の眺望を楽しみにしていたのだが・・・
あの雲の中が富士山だろうか・・・不発
気圧や標高を計測できる腕時計(CASIO SPORTSGEAR SGW-300H-1AJF)も新投入。誤差40m・・・標高は気圧の変化をもとに算出する相対高度なので、時々手動で補正してやらないといけない。それでもあれば便利だと思った。
10:57 ヤビツ峠への分岐を通過。大山山頂へはヤビツから登ってくる方が楽だとどこかに書いてあった。今度挑戦してみよう。
山頂間近の鳥居。
鳥居の脇から富士山がチラッ
28丁目!
階段を上ると阿夫利神社本社。
本社横の社務所と売店。
売店前のテーブル・ベンチは売店利用者専用だが、本社の奥とトイレ前広場に誰でも使えるテーブル・ベンチがある。
11:15 山頂到達 駐車場からは3時間弱かかった。
山頂からの景色。これが見たいから山に登るのだ!
本社奥にある奥社。この脇のテーブルで昼食を取ることに。
本日の銘柄はマルちゃん青唐辛子ちゃんぽん。美味し向かいのテーブルのイケメン二人組はジェットボイルを使ってたな・・・
ちょうど昼時で山頂付近は食事をする人で賑わっていた。トイレ前の広場も含めて30人ぐらいはいただろうか。天気が良くてとても気持ちが良かったが一人で大きなテーブルを占領しているのも申し訳ないので、食事が済んでちょっと休んだら撤収して出発した。
山頂からは一段下がったところにあるトイレ。
山のトイレにしてはきれいだった。
トイレ前広場からの眺め。山頂よりこちらの方が視界が広く絶景。広場にはテーブル・ベンチもいくつかあった。次回はこっちで食事しよう。
12:05 下山開始。上りとは別ルートで下る。さんざん登ってきたので、苦手な下りもちょっと嬉しい。
前日の雨が結構残っていた。脚を温存するためにもゆっくり慎重に下った。
だんだん下界が近づいてくるのがわかる。大山からはスカイツリーが見えることもあると聞いたが、この画像だとランドマークタワーまでしか確認できなかった。
12:50 見晴台着。
こんな感じでテーブルがいくつか並んでいるが、見晴らしがいいのは2つか3つ。
山頂からの絶景を見たあとでは、ことさら感動もない。
見晴台近くにある「熊目撃情報」と「滑落死亡事故発生区間」の看板。
13:20 二重の滝 着。雨の翌日だが水量は多くない。
その場ではよく読まなかったのだが呪いの杉とは・・・
13:30 きれいなお姉さんのいる茶店の前に帰ってきた。「おかえりなさ~い、お水どうぞ~」と近づいてきたのは昔きれいだったと思われるお母さんだった(真ん中のお店)。左のお店のお姉さんは他の客にアタックをかけている最中だった。
お店の椅子に腰かけさせてもらって休憩し「やっす~い」というボトルコーヒーを購入し茶店をあとにした。
13:42 男坂(左)と女坂(右)の分岐着。下りは緩く長い女坂を歩いてみる。
女坂からはケーブルカーの線路が見えた。
そして、予想外のトイレが出現。大山寺のトイレだった。ここは無料。
13:55 大山寺着。たまたま開帳日(8のつく日)に当たったが、何も予習していなかったのでスルーしてしまった。もったいないことをした。
大山寺へと上がる階段はモミジに覆われていた。紅葉の時期はなんともいえない雰囲気が味わえそうだ。ケーブルカーの駅もあることだし・・・
つまりは、そういうことだ
大山寺のすぐ下の家屋の前で鹿と遭遇。動かないから置物かと思ったが突然動いてびっくりした。
女坂の七不思議を下りながら見てきたが、その三にはちょっと突っ込まずにはいられなかった。
もうちょっと難易度の低い事例をあげないと説得力に欠けるのでは・・・
14:18 女坂と男坂の合流地点着。
男坂に比べると、女坂は傾斜が緩いだけでなく、七不思議や大山寺など見るべきポイントも多くて歩いていて楽しめる坂だった。男坂はただただ急な坂(というか階段)が続くだけで苦行でしかなかった。今度行くとしたら上りも下りも女坂を歩くと思う。
14:30 第2駐車場着。
先日の奥多摩に比べるとかなりハードな行程だったが、ペースを抑えたこととトレッキングポールを使ったこともあり、前回のように脚が死亡することはなかった。
以上、初めての大山アタックは序盤にリタイアを考えるほど苦しんだが、その後は好天の中とても気持ちのいい山歩きを楽しむことができた。また登りたい。
この記事へのコメント
お疲れ様でした~。
いつの間にかこちらのブログも充実していたんですね。
それにしても、同じところへ行ったはずなのに、随分と違う風景に見えます。
やはり本社までいかないとですね!
とりあえず、下社まではケーブルカーを使うと思いますけど(笑)
いつの間にかこちらのブログも充実していたんですね。
それにしても、同じところへ行ったはずなのに、随分と違う風景に見えます。
やはり本社までいかないとですね!
とりあえず、下社まではケーブルカーを使うと思いますけど(笑)
ぺぐさん
~天辺日和~への初コメントです!嬉しい‼ありがとうございまーす(^^)誘導しちゃいましたね(笑)
私はぺぐさんの記事を拝見して「旅情に満ち溢れているな~」との印象を持ちました。
ケーブルカーを「使う」と「使わない」とでは全然違う山に思えるでしょうね。お参りが目的なら私も使うべきだと思いますよ(笑)天気のいい日にぜひ!!
~天辺日和~への初コメントです!嬉しい‼ありがとうございまーす(^^)誘導しちゃいましたね(笑)
私はぺぐさんの記事を拝見して「旅情に満ち溢れているな~」との印象を持ちました。
ケーブルカーを「使う」と「使わない」とでは全然違う山に思えるでしょうね。お参りが目的なら私も使うべきだと思いますよ(笑)天気のいい日にぜひ!!